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階段撤去はコロナ対策として有効な手段 〜市議会は共産以外が認めず〜

市議会は9月議会最終日の23日、新型コロナウイルス感染症対策として1階フロア階段撤去工事979万円を減額し、階段撤去に待ったをかけました。

日本共産党市議団は、「階段は、市民窓口をさえぎるものとなっている。コロナ対策として市民の待合スペースを広げるために、デッドスペースをつくっている階段を撤去することは有効な手段」として唯一賛成しました。

(写真は市民窓口から見た1階と2階をつなぐ中央階段)

階段撤去で待合スペースは3倍に広がる

市役所1階には、市民がいろいろな手続きや証明書をもらうための市民窓口や、介護保険や国民健康保険、税金の相談をする窓口があります。多くの市民が訪れます。この中には、高齢者や持病をかかえる方もおられます。コロナ禍の今、密になる可能性のある場所は、コロナ感染のリスクを避けたいと思うのが普通ではないでしょうか。

執行部が示した階段撤去後のレイアウト案をみると、待合スペースが現在の34㎡から102㎡と、3倍に広げられることになっています。

市民の声は「コロナ対策の方が大切」「普段はエレベーター、全然問題はない」

新聞報道されている市民の声は、「運動のために階段を使ったことはあるが、普段はエレベーター。全然問題はない」「コロナ対策の方が大切」というものです。このほか、「コロナ対策なら仕方ない面もあるが、900万円は高いのでは」と工事費に疑問を示す意見がありますが、撤去にはおおむね賛成です。

階段撤去は防災上も、財源上も問題なし

防災上も、この階段を撤去しても中央に階段とエレベーターがあり、庁舎の両端にもそれぞれ階段があり、問題がありません。また、建築基準法上も、安全性は確保されます。

階段撤去工事979万円を含む新型コロナウイルス感染症対策予算の財源は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を使い、市の新たな負担はありません。

日隈市議は「市議会が階段撤去に反対し、工事費979万円を減額するのであれば、別の新型コロナウイルス感染症対策を提案すべきだ」と指摘し、階段撤去に賛成する討論を行いました。

市長は「再度、提案する」

市長は、階段撤去の予算が否決された後のあいさつで「市民に理解を求め、人が混み合う繁忙期の年度末までには撤去したい」と話し、12月定例会までに撤去案を再提案する考えを示しました。